風待月。

気ままな物書きの日記。

世界からの孤立。

毎日ころころと気分が変わる。

今日は小説を読もう、今日はさらに書いてみよう、…今日は何もしたくない。

そんな風にころころと変わる、それが元からの性格か、それとも病故かはわからないが、最近の私はそんな感じ。

 

ふと周りを見ても誰も居なくて、皆がいるのに心細い。

欲しいものを得て居る筈なのに遠くに感じるこの感覚が、ずっと離れずにいる。

 

小説だってそうだ、書ける時間を手に入れたのにどこかで焦りを感じているし、相変わらず本が読めない日もある。

誰かに助けて欲しくて手を伸ばしても、肝心な声が出ないのだ。届く訳もない。

誰かに気付いてほしい、と、思ってこのブログも始めたようなものだ。私はそんな人間、所詮は気付いてほしいうちの一人、手が届かない幸せに齧りつきたくて必死。みんなもそんな風に生きているのだろうか、もしそうなら、少し救われる。

 

お気に入りの服を着てお気に入りのバッグを持って出かけることが出来なくなった今、気に入りの服を着て、楽な場所で息を潜めることが幸せ。

最近はさくらももこさんの本ばかり読んでいる、訃報を聞いた時にはかなり衝撃を受けた。学生の頃、さくら先生のエッセイをほぼ読んだ。彼女の綴る文章はギャグ満載で読み易くて好きだった。暗い学生生活の中の一つの楽しみだった。思えばその頃から本を読むのは好きだった、何処にも行けないことに絶望を感じていた中で、本だけは無限に色んな世界へと旅立たせてくれる。それが楽しかった。

 

しかし若かったあの頃と比べると、多少感覚が異なる。

今さくら先生の本も読んでいるが、やはり学生時代と感覚が違う。それもまた、物語を読む際の楽しみというものだろう。

自分を休める機会に、ゆっくり本の旅をしてみよう。