風待月。

気ままな物書きの日記。

運命に左右される気がした土曜日。

世界は自分が思うほど、広くはない。

似たような言葉を昔の偉い人が言いました。

 

私は小説家を目指す小さな小さな物書き。

格好付けた言葉も、赤裸々な体験談を元にしたショートストーリーも、いろんなものを趣味として書いていますが、偶に、見失うこともあります。

これを読んでいる人もいない人も、迷う、という事は多々体験してきたことでしょう。

 

人間は迷う生き物です。

迷って足掻いてもがき、苦しみ選び彷徨う生き物です。

 

それは私も例外ではなく、みんな同じ。

色んなものを失くして、色んな罪を犯しました。

小さな罪とて、其の人にとっては大罪かもしれません。手折った、又は誰かに手折られた羽根は今何処にあるのでしょう。

 

人間は元々、天空で生きる生き物だったのかもしれない。

あったはずの羽根を探して、この地に降りてきたのかもしれない。

今も悲痛に嘆くこの胸の痛みは、何処かに落とした羽根からの合図かもしれない。

 

そんなことを考えて、私は今日も生きてきました。

 

正直、死にたくはないけど生きたくはない、という不思議な感覚の中で生きている私には過ぎた想いかもしれませんが。

 

 

初めて口にした酒の味と、今味わう酒の味が異なるのと同じで、人間は良い意味でも悪い意味でも進化していく。

だから、何時か落とした羽根を見つけたときには、空へ飛んでいけるのかもしれないとどこかで信じているのも、嘘ではありません。

 

 

なんて、酒飲みの戯言も今日はこれくらいに。また。