風待月。

気ままな物書きの日記。

正しく在りたい。

負けたくない、逃げたくない、目の前にある壁は私に与えられた試練だ。

そう思って足掻いて駆け巡って転んで、漸く今落ち着いた。

 

この数日間、色んな不幸に見舞われた。

どうすればいいか、どう動けば間違えないか、そればかりだった。

間違えたくなかった、誰かにそれは正しかったと言ってほしかった。聞く暇もなかったが、私の判断が正しいと誰かに肯定してほしかった。

 

でも、それを肯定してくれる人は近くに居た。

たった一人の私の恋人だ。彼女は私の話を黙って聞き、途中で遮ることもせずに私を認めてくれた。正しかったね、と言ってくれたのだ。

今はまだ、気が張っている所為か涙を流すことは困難だけど、私は彼女のその言葉のおかげで涙を流せることがわかった。

 

彼女には、感謝してもしきれない。本当にうれしかった。

きっと彼女なら、私が間違えたとしても否定をしなかっただろうけど。

 

正しく在りたい私は、きっといつまでも正しい道を探すために探し回り、転んでは起き上がってまた巡り行く。

その生き方を、私は案外嫌いではないのかもしれない。

この現状がなければ、気付かなかったかもしれない。

 

人と人との繋がりも、大切な人の存在価値の重さにも。

 

皆が皆で、そして私も、共に幸せで在れます様に。

そんなことを願う、土曜の夕暮れの話。